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中国AiTENロボ、AGF拡販目指し日本法人を設立

2025年11月28日 (金)

ロジスティクス中国の物流ロボットメーカーAiTEN Robotics(アイテン・ロボティクス)は27日、名古屋市内に日本法人の本社オフィス兼ショールームを開設した。同社は今後、新拠点をベースに日本市場の開拓を強化。主力製品である自律走行搬送ロボット(AMR)や無人フォークリフト(AGF)の拡販を目指す。

▲名古屋市内に開設した本社オフィス兼ショールーム

2017年設立の同社は、軽量系搬送ロボットの開発に強みを持つ。23年には揚州に大規模な自社製造工場を稼働。開発や組み立て製造といった機能や工程の一部を他社に委ねる分業体制を敷くロボットメーカーが少なくないなか、同社はロボット本体などのハードウエアと、ロボットを動かすためのソフトウエアの双方を自社開発し提供できる体制を確立している。

同社の製品は中国国内をはじめ、世界各国の自動車、化学品、食品、医薬品、EC(電子商取引)を含めた流通業、3PLなど50以上の業種、800社以上の製造現場や物流現場で導入実績がある。すでに欧州や北米、アジア地域の数カ国には駐在事務所を構えるが、現地法人を立ち上げるのは今回の日本が初めてだという。

日本では大手化粧品メーカーなどおよそ20社向けにソリューションを提供している。今後は日本現法を通じて現場への実装やメンテナンスのニーズに対応するスピードを上げることで、顧客の利便性を高める。

27日の開所式で来日した同社の創業者&CEOの姚海進(ヨウ・カイシン)氏は、本誌の取材に対し、「日本に常駐する当社エンジニアがロボットの導入現場にすぐに駆けつけられる体制を構築する。日本への本格進出を決めたのは、マテハン機器への品質要求レベルが高い日本での経験が当社のさらなる技術力向上につながると判断したからだ。2、3年後をめどに日本国内にも自社製造拠点を開設したい」と語った。(編集委員・刈屋大輔)

▲AiTEN Robotics創業者&CEOの姚海進氏

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