M&A横浜冷凍は28日、グローバル不動産投資会社ベントール・グリーンオーク(BGO、カナダ)の日本法人と、冷蔵物流センター開発に向けた戦略的パートナーシップの基本合意を締結したと発表した。冷蔵倉庫需要の高まりに対し、従来計画の投資規模やスピードでは応じきれないとして、資金力と専門性を備えた外部パートナーとの協業を選択した。
同社は2030年までの成長方針「ヨコレイ事業ビジョン2030」を掲げているが、冷蔵倉庫の需要はその想定を上回るペースで伸びている。食の安定供給を支える社会インフラとして、より大規模かつ迅速な事業展開が不可欠との判断に至った。BGOは世界25拠点で不動産ファンドを運営し、冷凍冷蔵施設を含む物流不動産への投資実績は5兆円超。日本でも1兆円規模の案件に投資しており、冷蔵施設運営の知見を生かした連携が可能とみられる。
基本合意では、次世代型冷蔵物流センターの共同開発をはじめ、港湾部の老朽センターの建て替え・再開発、海外展開支援、既存資産の流動化など、幅広い協力領域を設定した。自動化設備やロボティクス、DX(デジタルトランスフォーメーション)による庫内業務の高度化も視野に入れる。
資産流動化については、調達資金を財務健全化と成長投資に再配分する考えだが、収益特性を踏まえた評価に基づく取引とするため、損益への影響は軽微と見込む。横浜冷凍はBGOの資金力とグローバルネットワークを活用し、国内外で冷蔵物流機能の強化を進める方針だ。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。



















