環境・CSR海上自衛隊の弾火薬の保管用地だった「大矢部弾庫跡地」の公園整備を進めている神奈川県横須賀市は27日、事業の早期着手を目指し、日比谷花壇(東京都港区)や京浜急行電鉄(横浜市西区)など8社でつくる「大矢部オープンゲートプロジェクト」と基本協定を結んだと発表した。跡地は都市公園「大矢部みどりの公園」として同プロジェクトが整備し、指定管理者として運営も任される予定で、2028年4月の開設を目指す。
大矢部弾庫跡地は4ヘクタールの緑地で、1939年に日本軍の施設となり、戦後は海上自衛隊の弾庫として使用されてきた。自衛隊施設の整理・統合によって現在は利用されていないが、開発などが行われてこなかったため、三浦半島らしい手つかずの谷戸地形と自然が残り、鎌倉幕府の成立に重要な役割を果たした三浦一族ゆかりのやぐらなどの史跡も残されている。

(出所:横須賀市)
同市では、跡地を国から取得し、ことし3月に公園整備・運営を担う事業者を募集。先月8日に同プロジェクトを選定した。今回の基本協定には、各事業者の役割分担や契約締結時期、事業費の上限などが盛り込まれている。
公園整備では、地域資源を生かした体験や学び、交流、災害時の備えを統合的に設計するとし、多世代が関わり、暮らしと地域がつながる場づくりを進めるとしている。
公園内には木造の大屋根施設を設け、雨天時や猛暑時の子供たちの遊び場にするほか、地元の農産物や加工品、クラフトなどを扱う地域マルシェや子供向けワークショップを定期的に開催する。
施設には、10時間以上の電力供給を確保できる自家発電装置を設置し、大型車やフォークリフトが作業できる天井高を確保するなど、災害時には物資配送拠点として、市外からの支援物資の集積や一時保管、避難所などへの配送ができるようにする。
このほか、三浦半島を拠点とした三浦一族ゆかりの「深谷やぐら群」や「円通寺跡」を通じて歴史に思いを馳せる神聖な場所として「祈りのテラス」を設け、歴史ツアーなども開催する。園内で収穫した食材を活用したメニューを提供し、公園内の畑と連携した体験プログラムを実施する体験型レストランも設ける。
メインの芝生広場は広さ5000平方メートルで、遊具広場やゲートボールなどができる施設も設け、子供から大人まで楽しめるようにする。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。




















