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CTPが伊市場に初進出、5年で10億ユーロ投資へ

2025年12月1日 (月)

国際物流不動産開発大手のCTP(オランダ)は11月28日、イタリア市場への初参入を発表した。FBHグループ傘下の開発会社VLD(イタリア)を2億4100万ユーロで買収し、同国での事業基盤を確保する。今後5年間で10億ユーロを投じ、北部を中心に物流・産業施設の開発を進める方針だ。買収に伴いVLDは「CTP Italy」に改称し、現地チームの整備を進める。

CTPは欧州10か国で物流不動産を展開し、総賃貸可能面積(GLA)は1380万平方メートルまで拡大。2030年までにGLA3000万平方メートルの達成を掲げ、需要の高まるイタリア市場への参入を成長戦略の中核に据える。今回の買収により、総面積870万平方メートルの土地バンクを取得。このうち170万平方メートルは取得済み、270万平方メートルは用途変更の前提で契約中、430万平方メートルはオプション確保分で、350万平方メートルの開発余力を持つ。

開発エリアの71%はロンバルディア(ミラノ)、エミリア=ロマーニャ(ボローニャ)、ピエモンテ(トリノ)など北部に集中し、中部が25%、南部はバーリ周辺の4%。26年にはALSラグジュアリー(イタリア)やシーバロジスティクス(フランス)向けに20万平方メートルの施設を供給し、27年以降は年間25万-30万平方メートルの開発を見込む。

イタリアは一人あたりグレードA倉庫面積が0.5平方メートルと西欧主要国の半分以下で、空室率低下や賃料上昇が顕著だ。CTPは長期保有を前提とした自社開発・運営モデルを武器に、製造業、消費財、3PL、SMEなど多様なテナント需要の取り込みを狙う。

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