国際トレイン・テクノロジーズ(アイルランド)は1日、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス、米国)と連携し、アマゾンが北米で展開するグローサリー向けフルフィルメントセンターで、AI(人工知能)による建物のエネルギー効率化と脱炭素化を進めたと発表した。同社が買収したブレインボックスAI(カナダ)の自律制御技術を活用し、暖房・換気・空調(HVAC)設備を最適化する取り組みで、3施設での実証ではエネルギー使用量が15%減少し、初期目標の2倍の成果を上げた。
ブレインボックスAIは、施設内の温度・湿度・設備情報をAIが学習し、最適な空調制御を自動で行う。省エネ効果に加え、運用コストとCO2排出量も削減しつつ、パフォーマンスや快適性を維持する点が特徴だ。成果を受け、アマゾンは全米30拠点以上のグローサリー向けフルフィルメント・配送センターへの導入を決定し、2026年にはグローサリーストアでも試験導入する。
アマゾンは既存施設の脱炭素化と、新設物件における低炭素建材・省エネ設計の両面から2040年のネットゼロ達成を目指しており、今回の取り組みは電力使用効率化や設備運用最適化の面で貢献するとしている。AI制御はAWSの10種類以上のAIサービスを基盤とし、24年のAmazon Sustainability Acceleratorを経て本格導入に至った。物流不動産の省エネ・運用効率化が進むなか、大規模EC施設に広がるAI最適化モデルとして注目される。
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