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GXスチール採用のガット船「ホルバール」が進水

2025年12月2日 (火)

▲ホルバール号(出所:JFEスチール)

荷主JFEスチール(東京都千代田区)は2日、温室効果ガス(GHG)排出削減技術を活用したGXスチール「JGreeX」が、鉄鋼スラグ製品を輸送するガット船に採用されたと発表した。採用量は326トンで、船名は「ホルバール号」。11月19日に進水命名式が行われた。

この船は小池造船海運(広島県大崎上島町)が建造し、第一中央汽船(東京都港区)が用船者となる。船主は山陽オイル(広島市南区)で、同社の協力によりJFEスチールが命名権を取得。「ホルバール」はスウェーデン語で「持続可能な」を意味し、脱炭素社会の実現に向けた象徴的な船名となっている。

JGreeXは、JFEスチールのGHG排出削減技術により創出された排出削減量を鋼材に割り当てた製品で、鉄鋼製造工程でのGHG排出量を大幅に低減する。今回の採用により、輸送手段においても環境配慮が進み、スラグ製品の環境価値がさらに向上することとなる。

JFEスチールは年間350万トンの鉄鋼スラグ製品をガット船で出荷しており、これらはセメントの原料や、天然砕石・砂の代替材として利用されている。特に高炉水砕スラグを使った高炉セメントは、普通セメントに比べて1トンあたりのGHG排出量を42%削減できるとされており、セメント業界の脱炭素化にも寄与している。

同社は今後も、低炭素・高効率化技術の適用を拡大しながら、GXスチールと鉄鋼スラグ製品の普及を通じて、社会全体の脱炭素化と資源循環の実現に寄与していく。

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