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ASPiA JAPAN、冷凍物流向け超薄型断熱材を投入

2025年12月8日 (月)

サービス・商品ASPiA JAPAN(アスピア・ジャパン、東京都台東区)は8日、超薄型の高性能断熱材「ECOSASエアロゲル」の提供を開始したと発表した。NASAの宇宙技術を応用した同製品は、物流業界、とりわけ冷凍・冷蔵輸送における燃費改善や商品品質の安定に寄与する新たな素材として注目される。

ECOSASエアロゲルは「99%が空気・1%がシリカ」という構成で、熱伝導率は0.015ワット毎メートル毎ケルビン。これは一般的な断熱材の約半分以下の数値で、厚さ3ミリでも従来のグラスウールやミネラルウールの約3倍の断熱性能を発揮するという。柔軟性と軽量性に優れ、シート状や塗布型など多様な形状で供給される。

冷凍物流車両での導入事例では、断熱性能の強化により燃費が25%改善。庫内温度の安定化によって商品ロスは60%削減され、コールドチェーン全体の品質向上にもつながったとされる。従来の断熱材と異なり、湿気による劣化がほとんどなく、20年以上にわたって性能を維持できるため、定期的なメンテナンスや交換が不要な点も大きな特長だ。

ASPiA JAPANでは、本製品が冷凍・冷蔵車両、保冷ボックス、コンテナなど多様な物流資材に対応可能であり、エネルギーコストの上昇や脱炭素への対応を迫られる物流業界において、根本的な省エネ対策として導入を促進していく方針を示している。

さらに、建築や製造分野での実証事例では空調費の最大40%削減、CO2排出量の年20-50トン削減効果などが確認されており、断熱材としての投資対効果(ROI)も高い水準にある。エネルギー消費の削減と持続可能な輸送体制の両立が求められるなか、同社の断熱材は物流現場の課題解決を後押しする素材として、今後の導入拡大が期待される。

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