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ASCL、福島レベル4飛行実証にドローンを提供

2025年12月10日 (水)

▲実証の様子―地上局(出所:ACSL)

調査・データ産業用ドローンの製造販売を手がけるACSLは10日、イームズロボティクス(福島県南相馬市)が9日に南相馬市で行ったドローンのレベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)による荷物配送・集荷の実証実験に、第一種型式認証取得機体「PF2-CAT3」を提供したと発表した。同機はレベル4飛行の実用化に向けて開発された機体で、2023年3月に日本で初めて第一種型式認証を取得した。

実証では南相馬市の佐川急便相馬営業所に設けた配送拠点から、前川原グランドまで荷物を配送して受け渡しを行った後、近くの集荷先で荷物を回収した。飛行エリア内にはJR東日本の鉄道が走っており、配送拠点から配送先までの往復で、それぞれ最低でも1度ずつ線路を横断する必要がある。

今回の実証実験は本州初となるエリア単位でのレベル4飛行で、鉄道上空でのレベル4飛行は日本初となる。

PF2-CAT3は 全長(プロペラ含む)1174ミリ×1068ミリ、高さ601ミリで、最高飛行速度は秒10メートル。最大1キロの荷物を搭載でき、最大17.5分飛行できる。

東日本大震災で被災した南相馬市など周辺の12市町村では、物流事業者や小売店の撤退によって日常生活に必要な物資の調達が困難な地域が依然として存在している。避難指示解除後に住民が戻りつつあるものの、物流・商業サービスの密度は震災前と比べて低く、生活再建や帰還を進めるうえでの大きな課題となっている。

こうしたなか、ドローンを活用した低コストで持続可能な物流ネットワークに期待が寄せられており、実証実験が進められている。今回の実証実験では、国道や鉄道、高速道路、住宅地上空での運航配送の実現を視野に入れ、全国の過疎化地域にも展開可能な物流の社会実装モデルの構築に向けた検証を行った。

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