ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本段ボール市場年3.75%成長、Report Ocean

2025年12月23日 (火)

調査・データReport Ocean(レポート・オーシャン、東京都中央区)は22日、日本段ボール市場が2033年までに年平均成長率(CAGR)3.75%で成長し、規模が226億ドルに達すると予測したと発表した。これは物流革新、リサイクル性向上、産業用包装の需要拡大が市場をけん引するためとしている。

同社のレポートによると、日本段ボール市場は24年の58億ドルから33年に226億ドルへと拡大すると見込まれ、電子商取引やオムニチャネル小売の発展が包装用途の需要を強めている。段ボールは軽量かつ耐久性を有し、同日・翌日配送環境に適合することから、物流事業者の倉庫自動化やラストマイル最適化にも寄与している。

段ボールは主にでんぷん糊と紙からなる単一素材で構成され、環境負荷が低く廃棄・回収が容易な点が特徴となる。同社は、リサイクル可能性や生分解性を評価する環境規制の強化が、段ボールへのシフトを加速させる重要な要因だと指摘した。

用途別では、食品・飲料の包装が引き続き市場を支え、耐湿性や衛生性を確保する段ボールフォーマットの需要が高い。また、電子機器や自動車部品など輸出向け物流にも耐久性の高い段ボールが採用され、産業包装の拡大が市場の成長を後押しする。

報告書では、段ボール製造におけるスマートファクトリー化やデジタル印刷、予知保全の導入が生産効率の向上とコスト低減につながる点にも言及。日本の物流インフラの近代化や環境政策の推進は、段ボール市場の持続的成長を支える要因として挙げられている。

今回の予測は、包装業界の将来需要やサプライチェーン戦略の検討指標として活用可能であり、物流事業者や製造業における材料選定や資本配分の判断にも役立つ内容となっている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。