荷主JFEスチールは8日、西日本製鉄所福山地区の形鋼事業について、グループ会社のJFE条鋼(東京都港区)へ2027年4月をめどに事業運営を移管する方針を決定したと発表した。人口減少や建設需要低迷を背景に、国内生産体制の再構築を進める。
今回の再編は、JFEスチールの第8次中期経営計画に掲げる「国内生産体制の再構築」の一環。国内の形鋼市場では、人口減少や人手不足、資材価格上昇などを背景に、建築・土木分野を中心に需要減少傾向が続いている。
JFE条鋼は、JFEグループ内で条鋼製品や形鋼製品の製造・販売を担う中核会社。福山地区の形鋼事業を移管することで、需給変動に対応しやすい柔軟な生産体制を構築し、グループ内で製造・販売機能の最適配置を進める。
JFEスチールは、移管後も福山地区で製造している形鋼製品について、グループとして従来通り安定供給を継続すると説明している。
鉄鋼業界では近年、需要減少局面を見据えた生産集約や事業再編が進んでおり、輸送効率改善や在庫最適化を含めた供給網再構築が課題となっている。
また、JFEグループは25年3月、大和工業グループとのH形鋼事業協業開始も公表している。ヤマトスチールを供給元とする一部製品供給などを通じ、最適生産体制の構築を進めており、今回の福山地区再編も、国内形鋼事業の集約・効率化の流れの一環とみられる。
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