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JFEスチール、台湾企業のベトナム製鉄所PJに資本参加

2015年7月31日 (金)

荷主JFEスチールは30日、台湾の総合石油化学メーカー、台湾プラスチックグループ(台北市)がベトナム・ハティン省で実行中の一貫製鉄所プロジェクトに対し、5%の資本参加と技術支援・供与を行うことを決めた。今後、台湾プラスチックグループと詳細条件を詰め、契約を結ぶ。

一貫製鉄所プロジェクトを担う合弁会社、フォルモサ・ハ・ティン・スチール社(ハティン省ケアン市)は現在、ベトナム初の大規模一貫製鉄所の建設を進めており、今秋以降、熱間圧延設備、高炉、製鋼設備などが段階的に稼動。第1期の総投資額は105億米ドル、敷地面積2000ヘクタール強、年間粗鋼生産量700万トンを計画している。

JFEスチールは東南アジア、インドなどで一貫製鉄所事業の可能性を検討していたが、ベトナムは順調な経済成長を背景に鋼材需要が安定的に拡大し、今後も鋼材需要の着実な伸びが見込まれる東南アジアに立地しているとして、同国の内需と東南アジア向けを中心とした外需に対応した鋼材供給拠点に適していると判断した。

同社は自社ブランド販売量を4000万トンへ拡大する目標を掲げており、今回の参画もその一歩に位置づけている。今後、フォルモサ社の早期の安定稼動に向けて協力していくとともに、製造された製品をJFEの出資先や顧客に販売することで成長に結びつけていく考え。