ロジスティクス鴻池運輸は19日、米グリーン・テクノロジーズが提供する企業向け生成AIプラットフォーム「Glean」(グリーン)を導入したと発表した。日系物流企業でのGlean導入は初めてという。鴻池運輸が2025年11月に発表したKONOIKEグループ「生成AI活用プロジェクト」の一環で、全社AI(人工知能)基盤の構築とAI人材育成を進める。
鴻池運輸は23年から生成AI活用を進め、24年12月にICT推進本部内で「生成AI活用プロジェクト」を発足した。部門や個人ごとに異なる生成AIツールを使う「シャドーAI」が生じ、セキュリティーやガバナンス面で全社共通基盤への移行が課題となっていた。また、社内ナレッジが複数のSaaS(クラウド型ソフトウエア)に分散し、資料検索や会議準備に時間がかかることも、意思決定の速度に影響していた。
同社は当初、自社クラウド上に内製の生成AI基盤を構築したが、応答速度、回答品質、運用・改善コストなどを踏まえ、外部AIプラットフォームの採用を検討。Gleanは、「Box」「Microsoft Outlook」「ServiceNow」など主要SaaSとの横断検索や自動化、直感的なUI、セキュリティーとガバナンス機能を備える点を評価し、全社標準のAI基盤として採用した。
本格導入に先立ち、25年11月からICT推進本部とPoC部門の100人が先行利用した。現在は1200ライセンスで本格稼働しており、社内システムを横断した検索、レポート作成、チャット回答、自然言語によるAIエージェント開発に活用している。研修参加者は累計600人に拡大し、定型資料作成の自動化やコーポレート部門向けFAQチャットボットなどの開発も進めている。
同社は26年度内に、Gleanの月間利用ユーザー数を600人規模に拡大するほか、日常的に活用する「AIプラクティショナー」を600人、各部門でAI活用を主導する「AIアンバサダー」を100人育成する計画。現場の業務プロセスに組み込む実用的なAIエージェントも75本稼働させる。
物流現場では、人手不足や属人化、紙・メール・個別システムに分散した情報の扱いが生産性の制約になりやすい。鴻池運輸は、生成AIを個人利用の補助ツールにとどめず、全社の情報検索、業務自動化、人材育成を一体で進める。
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