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日本では、19.7万m2の賃貸借契約、前年の2.4倍

GLP、中国で平均賃料5.8%増加

2014年2月17日 (月)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)が17日に発表した2014年度第3四半期業績によると、中国のリーシングは新規、増床した賃貸面積を合わせて、48万5000m2(520万平方フィート)と堅調で、前年同期比51%増となった。同四半期の中国での契約更新時の賃料は9.5%増加し、平均賃料も5.8%増となった。

Suning、COFCOの通販事業「Womai.com」、Light In The Box.comといったeコマース企業に加え、サードパーティ・ロジスティクス(3PL)企業のDeppon、Geodisや山九ロジスティクスなどと賃貸借契約を締結した。

また、ハイアールロジスティクスと2物件目となる賃貸借契約を締結し、既存顧客とのパートナーシップも強化。eコマースの顧客企業は中国での賃貸エリアの22%を占めた。中国のポートフォリオの稼働率は89%とほぼ安定しており、国内消費に特化したポートフォリオの稼働率は94%だった。

期中に中国では64万8000m2(700万平方フィート)の新規開発を開始。年初からではGLPグループ全体として170万m2(1830万平方フィート)の新規開発を開始し、同社では「目標値を達成できると確信している」と強調している。

また、中国の予約契約済用地から96万m2(1030万平方フィート)をランドバンク(保有開発用地)として取得したが、今後もランドバンクの拡大に注力する方針を維持する。予約契約済用地は25%増の1240万m2(1億3300万平方フィート)となった。

■日本では、19.7万m2の賃貸借契約、前年の2.4倍
日本では、先進的物流施設の需要が旺盛さを継続し、同社が締結した賃貸借契約面積は過去最大を記録した。期中の新規と増床ニーズによる賃貸借契約面積は、主に国内消費向けの3PLや卸売企業を中心に拡大し、合わせて19万7000m2(210万平方フィート)となった。稼働率は99%、再契約率も80%と高い水準を保っている。

契約更新時の賃料は1.5%上昇し、1か月の1m2あたりの平均賃料は1085円と安定。年初からの新規開発面積は45万3000m2(490万平方フィート)で着手しており、年度目標を既に達成した。関東圏のGLP八千代、GLP狭山日高1、GLP狭山日高2と関西でのGLP鳴尾浜の新規開発物件の総開発コストは696億円(6億6200万米ドル)。

■ブラジルでは稼働率95%
ブラジルの稼働率は95%で、GLPグアルーリョスで同国最大のアパレルグループ「Riachuelo」と11万4000m2(120万平方フィート)の賃貸借契約を締結した。GLPグアルーリョスは物流団地の大規模プロジェクトで、完成済みの4棟の稼働率は100%となっている。17年にはプロジェクトすべてが竣工する。

GLPブラジルのポートフォリオは加重平均賃貸借期間7.7年で、開発パイプラインは80万m2(860万平方フィート)と堅調。