サービス・商品ベネックスソリューションズ(福岡市博多区)は6月25日、物流倉庫や流通現場向けに、温度・湿度管理システム「KOKOCHI」の本格展開を始めると発表した。倉庫内の温度・湿度を自動で計測し、クラウド上で可視化することで、作業員の熱中症対策と保管商品の品質管理を両立させる。
同システムは、LPWAのLoRaWANやSigfoxなどの無線通信技術を使うため、LAN配線や電源工事を抑えて導入できる。冷凍・冷蔵エリアや複数階にまたがる大型倉庫でも、センサーを設置することで運用を始められるとしている。PCやスマートフォンから温湿度の推移を確認でき、設定したしきい値を超えた場合には管理者へメールなどで通知する。
物流現場では、人手不足を背景に見回りや手書き記録の省力化が課題となっている。食品や医薬品などでは荷主から温度管理データの提出を求められる場面も増えており、KOKOCHIは帳票出力にも対応する。1日複数回の巡回確認を減らし、荷主への温度証明を自動化する狙いだ。
提供開始日は2026年3月1日。初期費用はセンサー4台を含め50万円から、年間利用料は1アカウントあたり9万円から。主要機能は、自動温度・湿度計測、クラウド保存、アラートメール通知、帳票出力。すでに九州の食品関連物流倉庫などで導入が始まっており、同社は食品流通や低温輸送拠点への導入を進め、28年までに50拠点への展開を目指す。
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