荷主富士フイルムビジネスイノベーション(東京都港区)は19日、フィリピン・ラグナ州に開設した資源循環製造拠点「Circular Manufacturing Center」(CMC、サーキュラー・マニュファクチャリング・センター)が本格稼働し、7月30日に再生機「ApeosPort-VII C Rシリーズ」の出荷を開始したと発表した。
CMCは2025年7月に開設。使用済み複合機について、使用履歴に応じて摩耗・消耗した部品を交換し、新造機と同等の品質を保証した再生機を製造する。製造した再生機は印刷枚数などの使用履歴を初期化し、製造年月や商品名を新たに付与して供給する。拠点の専有面積は500平方メートルで、従業員数は34人。

▲フィリピン資源循環製造拠点「Circular Manufacturing Center」(出所:富士フイルムビジネスイノベーション)
同社はフィリピンについて、アジア・パシフィック地域の中心に位置し、効率的な物流を実現できる地理的条件を備えるとしている。地域で回収した機器を再生・供給する体制を整えることで、地域全体の資源循環やCO2排出量の削減につなげる。また、CMCでの人材育成も強化する。
同社は1995年に全社リサイクル方針を策定し、製品の企画・開発から製造、廃棄までを対象とする循環型生産システムを構築してきた。2008年には中国・蘇州に使用済み商品の再資源化拠点、24年にはオランダに欧州向けCMCを設置した。
フィリピン拠点の本格稼働により世界規模の生産・資源循環体制を拡充し、新規資源投入量とCO2排出量の削減を進める。対象製品の新規資源投入率を2030年度までに60%以下とする目標を掲げ、複合機やトナーカートリッジ、スペアパーツのリユース、再生材の活用を拡大する。
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