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製品の高度化、短納期化に対応

三菱電機エンジ、姫路市にメカトロ一貫拠点

2014年3月5日 (水)

荷主三菱電機エンジ、姫路市にメカトロ一貫拠点三菱電機エンジニアリング(東京都千代田区)は4日、生産設備、試験検査装置の開発・設計から組立・調整までを一貫して行うメカトロシステム事業の拠点として、兵庫県姫路市に「メカトロセンター」を建設したと発表した。4月1日から稼働を開始する。

三菱電機の製作所に隣接した場所に拠点を持ち、メカトロシステム事業として各製作所の製品に対応した生産設備、試験検査装置を開発・設計、納入している同社は、製品の高度化、複雑化、早期市場投入に伴う短納期化、生産の高効率化、品質向上など、「生産設備や試験検査装置に対する市場からの要求が非常に高くなっている」として、新拠点の開設を決めた。

メカトロセンターの建設により、これまでの拠点ごとの分散体制から、開発・設計する設備に応じて全国から柔軟に技術者を集結させ、プロジェクト対応が図れる体制を実現できるようにすることで、より高度な生産設備、試験検査装置を効率的に提供する体制を整える。

技術者と施設を集約することで、自動化組立ラインから検査装置、出荷梱包設備などのライン全般から、セル生産対応の個別組立・加工機、試験検査装置、耐久試験装置など幅広く対応する。

開発・設計から組立、調整までを一貫して効率的に行うことができ、組立棟では、全長50メートルのライン設備の組立、調整が可能。

今後は生産設備・試験検査装置事業(メカトロシステム事業)の拠点として事業展開を図り、主幹事業のひとつに位置付けて、三菱電機グループ外の顧客にも広く対応していくことで、同事業の売上を70億円(12年度実績)規模から17年度には100億円規模に拡大していく計画。

■メカトロセンターの概要
所在地:兵庫県姫路市千代田町727-1
業務開始:2014年4月1日
敷地面積:2700平方メートル
建屋面積:組立棟平屋建て1000平方メートル、技術棟4階建て、合計2400平方メートル
対応可能製品:生産設備自動組立ライン、搬送・梱包ライン
セル生産対応組立・加工設備、超音波接合装置、試験検査装置インライン試験装置、出荷試験装置、電子機器性能試験装置、製品耐久試験装置、画像検査装置、生産設備・試験検査装置
投資額:5億円
人員:140人(業務開始時)
環境対策:LED照明全館適用