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タイ発着需要の増大に対応

商船三井ロジ、ASEAN域内一貫輸送を強化

2014年3月14日 (金)

ロジスティクス商船三井ロジ、ASEAN域内一貫輸送を強化商船三井ロジスティクスは14日、タイ現地法人のMOLロジスティクス・タイランド社(MLGタイランド)が、タイを中心としたASEAN域内でトラックによるクロスボーダー一貫輸送サービスを強化し、3月から本格的に営業を開始したと発表した。

MLGタイランドは、これまでタイとマレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー間のクロスボーダー・トラック一貫輸送サービスを単発的に手掛けてきたが、見込まれる需要増大に対応するため、13年11月にクロスボーダー輸送の専門部署として「クロスボーダー&コントラクトロジスティクスセクション」を立ち上げ、サービスメニューの拡充・強化を図り、3月から本格的に営業を開始したもの。

2015年中のASEAN経済共同体(AEC)発足を控え、域内経済の活発化が予想されており、特に部品産業などで労働集約工程を周辺国に展開する動きが出始めている。タイをマザー工場としてミャンマー・カンボジア・ラオスなどの周辺国に分工場を設け、その間の部品輸送を行うといった域内輸送需要の取り込みを図る。

MLGタイランドは、主要事業の航空輸送、コンテナ海上輸送、ロジスティクス事業に加えて、危険品、長尺貨物、重量物の一貫輸送・据付なども積極的に展開しているが、タイ発着ASEAN域内向けのこれらの貨物は多くの場合、海上輸送によるドア・ツー・ドアサービスよりも、陸路によるクロスボーダー輸送の方が所要日数が短く、輸送費も割安に収めることが可能。既にアパレル、機械、インフラ資材などの顧客を中心に引き合いがあるという。