調査・データ海運調査会社シー・インテリジェンス(デンマーク)は19日、コンテナ船の遅延によって世界の外航船腹の5%が実質的に使えない状態となり、170万TEUの輸送能力が吸収されているとの分析を公表した。遅延による船腹の目減りは、コロナ禍前の平常時を大きく上回っている。
世界のコンテナ船の定時運航率は足元で60-65%程度にとどまり、2011-19年の70-80%を下回る。遅延した船舶の到着遅れも平均5-5.5日に長期化しており、コロナ禍前の3-4日程度から悪化した。
同社によると、11-19年は遅延によって拘束される世界のコンテナ船腹は平均2.2%だったが、現在は5.0%まで上昇した。平常時との差となる2.8ポイント分だけでも、100万TEUの輸送能力が失われている計算となる。
現在の170万TEUという規模は、単独のコンテナ船社に置き換えると世界上位クラスの船腹量に相当する。シー・インテリジェンスは、定時運航率の低迷と遅延日数の長期化が続くことで、表面的な船腹供給量以上に実際に利用できる輸送能力が絞られていると指摘している。
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