産業・一般NAVIS(ナビス、東京都渋谷区)は22日、同社グループが育成・送り出しを支援したインド人の特定技能ドライバー3人が、日本の大型自動車第一種運転免許を取得したと発表した。3人はいずれもインド国内で自動車運送業分野の特定技能1号評価試験に合格した後、2026年3月末に来日しており、5か月で大型免許の取得に至った。海外で同評価試験に合格して来日したドライバーによる大型免許取得は、公表事例を基に同社が調べた範囲で国内初としている。

(出所:NAVIS)
大型免許を取得したのは、丸両自動車運送(静岡市清水区)に所属する24歳の男性1人と、静岡紙運輸(静岡県袋井市)に所属する27歳、29歳の男性2人。いずれもインドでHMVと呼ばれる大型車両免許を取得し、現地でトラック運転の経験を持つ。日本では外国免許をそのまま大型免許として利用できないため、国内の制度に沿って免許を取得した。
NAVISグループでは、インド法人のNAVIS Human Resourcesが現地でドライバー経験者を選抜し、日本語や交通ルールなどを教育。来日後は登録支援機関のNAVISが在留手続きや生活支援、免許取得などを支援する。今回の3人は、25年2月にインドで実施された自動車運送業特定技能1号評価試験のトラック区分に合格した研修生に含まれるという。

▲⽇本語や交通ルールを教育する様子(出所:NAVIS)
特定技能の自動車運送業分野では、トラック運転者として就労するために日本の運転免許取得が必要となる一方、制度上は大型免許まで求められていない。大型トラックの運転業務に就くには大型免許の取得が必要となるため、外国人ドライバーの受け入れ拡大に向けては、来日前の運転経験だけでなく、日本語教育や国内免許取得を含めた育成体制の整備が課題となる。

▲NAVIS HRで⽇本就労を⽬指すドライバー候補者たち(出所:NAVIS)
政府はドライバー不足への対応策の一つとして外国人材の受け入れを進めている。海外で大型車の運転経験を持つ人材が、日本の免許制度を経て大型トラックの運転資格を取得した今回のケースは、今後の外国人ドライバー活用を検討する運送事業者にとって一つの参考例となりそうだ。
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