
▲自走ロボット「VIVACE」(出所:ダイヘン)
サービス・商品ダイヘンは21日、搬送ロボットと協働ロボットの機能を組み合わせた自走ロボット「VIVACE」(ヴィヴァーチェ)を市場投入すると発表した。工場内を自律移動しながら、搬送や加工機への搬入出、研磨、ねじ締め、溶接など複数の工程を1台で担う。2026年7月から受注を開始しており、年間200台の販売を計画する。
VIVACEは、工場内のデジタルマップを利用して現在位置を把握しながら走行するガイドレス方式を採用した。床面への磁気テープなどの誘導体が不要で、既存設備や工場レイアウトを大幅に変更せず導入できるという。独自の四輪駆動方式により、前後、左右、斜め方向への全方位移動にも対応し、狭い通路や限られたスペースでの運用を想定する。
オプションのオートツールチェンジャーを組み合わせることで、作業内容に応じてロボットアーム先端のツールを自動交換する。これにより、工程間搬送に加え、加工機へのワーク搬入出や研磨、ねじ締め、溶接など、従来は複数の専用ロボットを配置していた工程を1台に集約できるとしている。搬送設備と作業ロボットを個別に設置する構成と比べ、設備台数や設置スペースを抑えながら自動化範囲を広げる狙いだ。
走行ルートの設定とロボットアームの動作教示は1台のタブレットに集約した。アイコンを中心とした操作画面を採用し、専門的なプログラミング知識を持たない担当者でも設定変更しやすい構成とする。
同社は多関節ロボット、搬送ロボット、自走ロボットに加え、センサーやピッキング、機械加工、溶接など用途別の周辺機器を組み合わせたシステム提案を進めている。VIVACEでは搬送と作業を一体化し、多品種少量生産など工程変更の多い製造現場で、人手による工程間搬送の削減や設備配置の柔軟化につなげる。
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