ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

世界が評価する日本の中古品、イーベイ越境支援

2026年8月31日 (月)

ECイーベイ・ジャパン(東京都渋谷区)は、日本のリユース品と越境EC(電子商取引)に焦点を当てた初の報告書を発表した。世界最大のオンラインマーケットプレイスであるeBay(イーベイ)を通じた、日本からの取引高は大きく成長を続けている。

同社は高品質な日本のリユース品を循環経済と輸出の戦略分野と位置づけ、真贋鑑定や国際物流の支援を通じて国内事業者の海外展開をさらに後押しする。

同社の岡田雅之社長は、日本のリユース業界が長年培ってきた目利きや真贋鑑定などの信頼性に感謝の意を示した。「世界が求める高品質な中古品が日本には豊富にある」と力説し、越境ECが市場を数十億人規模へ広げると強調した。

▲イーベイ・ジャパンの岡田雅之社長

質疑応答で海外配送の品質に関する懸念の声があがると、岡田社長はコロナ禍以降に空輸の活用が進んだ現状を説明。米ニューヨークへ翌日に届く配送スピードを実現し、顧客満足度の急上昇につなげたことを明かした。欧州向けの独自の配送サービスも展開しており、物流品質の向上に絶えず努める姿勢を見せた。

続いて、イーベイ・ジャパンの高橋歩政府渉外部長が、日本の中古品が持つ価値を解説した。「生産国を問わず日本で大切に扱う姿勢が『USED IN JAPAN』(ユーズドインジャパン)という新たな価値を生む」と説明し、適切な検品を経て海外へ届ける品質への信頼が厚いと語った。

▲(左側)イーベイ・ジャパンの高橋歩政府渉外部長

日本のeBayを利用する中小事業者セラーの92%が中古品を取り扱っており、日本のセラー全体では2025年に211の海外市場へ販売実績を残したという。

同社が公開した取引商品資料によると、日本からの取引額上位は1位が「レディースアパレル&バッグ ブランド小物」、2位が「時計・パーツ&アクセサリー」、3位が「トレーディングカード」と続く。アニメアート・キャラクターグッズやカメラ機材も含め、希少性や保存状態の良さが大きな付加価値を生んでいる。特に国内ブランド時計の需要が大きく伸びており、大谷選手の限定モデルなどは高い人気を集めているという。

▲eBayにおける日本からの越境EC取引ランキング(出所:イーベイ・ジャパン)

高額商品の取引を支える基盤となっているのが、同社独自の真贋保証サービスだ。出品者は商品を国内の鑑定センターへ発送するだけでよく、プロの鑑定士が本物かを確認し、国際配送で海外へ直接届ける仕組みを持つ。返品時も現地のセンターで検品してから日本へ返送するため、すり替えなどのトラブルを未然に防ぐことができる。

同社は今後、この真贋保証サービスの対象商材をストリートウエアやスニーカーなどにも拡大する予定だ。また、直ちに法改正を求めるのではなく関係機関と対話を深めながら、日本発の中古品取引を新たな輸出産業として根付かせる方針だ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。