ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本ガイシ、車載用NOxセンサーの生産能力を増強

2014年7月10日 (木)

荷主日本ガイシは10日、自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)濃度を測定する、車載用の高精度NOxセンサーの生産能力を増強すると発表した。2015年10月までに年間生産能力を現状の1.5倍の1000万本超に高め、拡大する需要に応じた供給体制を確立する。

NOxセンサーの需要は、世界的なディーゼル車の排ガス規制強化に伴い拡大。同社は好調な需要に対応するため、2013年度までに年間生産能力を700万本に引き上げたが、今後、現在の生産能力を大きく上回る需要が予想されることから増産投資を決定したもの。

今回の投資では、日本ガイシ小牧事業所(愛知県小牧市)とNGKセラミックデバイス(同)の素子製造設備と、NGKセラミックスポーランド(ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市)のセンサー組み立てラインを増設し、15年10月までに年間生産能力を現在の1.5倍の1000万本超に増強する。

NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度をppm(100万分の1)レベルの高精度でリアルタイムに測定できる。排ガス中のNOx濃度を検知して、排ガス浄化装置の制御やその故障診断に使用される。

自動車の排ガス規制は世界的に強化されており、特にディーゼル車は粒子状物質(PM)に加えてNOxの排出規制も一段と強化されつつある。同社は「規制の強化により、さらに精度の高い排ガス後処理システムが必要となることからNOxセンサーの搭載本数の増加が見込まれる」としている。

設備投資の概要

投資額時30分億円
生産能力:1000万本超/年(現在700万本/年)
工事開始:2014年8月
生産開始:2015年10月までに段階的に開始