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ジョルダン、函館市でEVのカーシェアリング実験を開始

2014年9月8日 (月)

産業・一般ジョルダンは8日、函館市で日本ユニシス、ユビテック、日産カーレンタルソリューションと共同で電気自動車(EV)カーシェアローミングサービスを開始した、と発表した。

4社が共同で開始したEVカーシェアローミングサービスは、地方都市でEVカーシェアを活用した新たな低炭素型交通システムの構築を目的としたもので、函館市で8日から11月29日までの3か月間、実証事業として実施する。

この事業は、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の採択を受け、観光地の函館市を実証フィールドとして実施するもの。

地方都市でのEVカーシェアリングサービスは、車両の稼働率や事業規模に対する費用の課題があり、これまで普及が進んでいなかったが、EVカーシェアローミングサービスは、航空交通や鉄道交通の分野で行われているコードシェア(共同運航)や相互乗り入れといった、他社との連携によるサービス提供範囲の拡大や利用者獲得の手法を取り入れた。

事業者間のサービスの違いを吸収するシステムによって、利用者の利便性だけでなく、事業者側にも「空き車両を減らせる」「サービスエリアを拡大できる」といった効果を創出し、事業性を向上させるサービスモデルを実現する。

また、函館市の実証事業では、市内に設置された大型情報端末「函館インフォメーション」を用いて路面電車などの公共交通サービスと連携した最適ルート検索サービスを提供し、観光客や長期滞在者が容易にEVカーシェアを利用できるようにする。

車両貸出時間帯は午前10時30分から午後4時30分までで、トヨタ車体のコムス5台、日産リーフ2台を使用する。日産リーフの貸出しは10月1日から。

複数事業者による共同利用方式でシステムサービスを提供することで、ジョルダンのカーシェアリング会員は同社が管理するトヨタ車体コムスに加え、日産カーレンタルソリューションが管理する日産リーフを利用できる。函館駅で日産リーフを借りて函館空港で返却するなど、利用者は直前車両取り置き方式による車両貸出と複数ステーションでの車両返却が可能。