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プロロジスが調査結果発表

米国の商業施設開発、より規律あるスタンスに

2015年11月24日 (火)

調査・データプロロジスは24日、米国の商業不動産開発を対象としたトレンド調査結果を発表した。同社の調査部門、プロロジスリサーチが発表した「あらたな供給パラダイム:不動産開発での5つのトレンド」では、「開発が以前よりも規律に基づいたサイクルで行われている理由」として5つの要因を指摘した。

■不動産開発における 5 つのトレンド

プロロジス

一つは「集約と組織化」で、開発の中心的な担い手が、より大きな企業に移行。同時にエクイティと融資の両面で、開発会社のリスク許容に対する態度が変化し、「リスク回避・管理姿勢の高まり」がみられることを挙げた。

また、融資規則の強化と金融機関との取引実績を重視した融資、規模・信用力などに優れた大手企業を優先する融資姿勢の変化、不動産開発の知識とスキルを持つ専門人材の不足、機会やリスクに関する情報をリアルタイムに入手できるようになった――点を指摘した。

同社では、「米国の商業不動産市場は2008年の金融危機によって開発着手に保守的になった。開発の中心的担い手は、以前よりも規律あるスタンスで開発に臨むことでマーケットの変化に柔軟に対応している」と分析している。