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日米欧中のグローバル供給体制整う

神戸製鋼、中国で自動車用ハイテンの合弁拠点開業

2016年4月27日 (水)

国際神戸製鋼所は26日、鞍山鋼鉄集団傘下の鞍鋼と合弁で2014年に中国遼寧省鞍山市に設立した、自動車用冷延ハイテンの製造・販売会社「鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板」が開業したと発表した。

中国で自動車用冷延ハイテンの生産拠点となる合弁会社が開業したことにより、神戸製鋼は日・米・欧・中の4極で薄板ハイテンのグローバル供給体制が整った。

中国では政府主導で安全・環境対応への取り組みが強化され、乗員の安全性確保のための車体の高強度化、燃費改善に向けた軽量化が進むとみられており、これに伴って自動車用ハイテンの需要が拡大する見通しとなっている。

開業式には神戸製鋼の川崎博也会長兼社長、鞍鋼集団の唐復平董事長らが出席した。

■合弁会社の概要
所在地:中国遼寧省鞍山市(鞍鋼の鞍山製鉄所内)
生産設備:連続焼鈍設備(CAL)
主要製品:自動車用冷延ハイテン(引張強度590MPa以上)
生産規模:年産60万トン
総投資額:17億5000万元(333億円)
出資比率:神戸製鋼49%(神鋼投資経由)、鞍鋼51%
従業員数:100人程度(フル稼働時)
原板供給:鞍鋼