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東芝、ワイヤレス充電のEVバス実証走行を開始

2016年6月1日 (水)

サービス・商品東芝は、ケーブルを使用せずに充電することができるワイヤレス充電システムを開発し、長寿命、高出力が特長のリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載した中型EVバスの実証走行を1日から開始する。

このEVバスは、国内で初めて高速道路を走行するワイヤレス充電のEVバスで、川崎市と全日本空輸(ANA)の協力を得て、同市殿町と羽田空港内のANAの拠点間11キロを走行し、ワイヤレス充電の利便性やCO2削減効果を検証する。

ワイヤレス充電システムは、ケーブルを使用することなく地上の電源装置から車内に搭載された蓄電池に電気を送ることができるシステムで、運転席ではボタンを操作するだけで充電できる。

従来型の電磁誘導方式よりも送受電パッド間が離れた状態で送電することができる磁界共鳴方式に、東芝独自の充電パッド構成を採用することで、送電パッドと受電パッドが左右20センチ、前後10センチまでずれていても充電できるようになった。電波を利用する周囲の設備には影響を与えないという。

1万5000回以上の急速充放電を繰り返しても劣化の少ない長寿命な電池を搭載することから、観光地や空港の巡回バスに求められる高頻度・短時間の充電に適している。今回の実証走行の片道分の距離を走行するのに必要な電力は15分で充電が完了。出力の高さと駆動装置の性能向上により、高速道路走行を実現した。