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15年度

道路貨物運送業が133件で最多、死亡災害請求件数

2016年6月27日 (月)

調査・データ厚生労働省は24日、2015年度の過労死などの労災補償状況をまとめ、公表した。脳・心臓疾患に関する労災補償の請求件数は795件で、前年度を32件上回った。支給決定件数は251件で26件減り、このうち死亡件数も25件減の96件となった。

道路貨物運送業が133件で最多、15年度死亡災害請求件数

業種別の請求件数は運輸・郵便業が181件で2位の卸売業小売業(116件)を大きく引き離して最多。支給決定件数も運輸・郵便業96件、卸売業小売業35件、製造業34件の順に多かった。運輸・郵便業は道路貨物運送業が請求件数133件、支給決定件数82件を占めた。

また職種別では、請求件数が輸送・機械運転従事者161件と最も多く、専門的・技術的職業従事者118件、販売従事者95件の順で多かった。支給決定件数は輸送・機械運転従事者88件、販売従事者34件、専門的・技術的職業従事者33件の順。輸送・機械運転従事者は自動車運転従事者が請求件数(153件)、支払決定件数(87件)ともに最多。

年齢別では請求件数が「50-59歳」263件、「60歳以上」233件、「40-49歳」198件の順で多く、支給決定件数は「50-59歳」91件、「40-49歳」80件、「60歳以上」38件の順となった。

精神障害に関する労災補償の請求件数は1515件で、前年度から59件増えた。未遂を含む自殺件数は14件減の199件。支給決定件数は472件で25件減り、未遂を含む自殺件数も6件減の93件となった。

業種別(大分類)では、請求件数が製造業262件、医療福祉254件、卸売業小売業223件の順に多く、支給決定件数は製造業71件、卸売業小売業65件、運輸・郵便業57件の順となった。

中分類では請求件数が医療福祉の社会保険・社会福祉・介護事業157件、支給決定件数は運輸・郵便業の道路貨物運送業36件が最多。出来事別の支給決定件数は、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」75件、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」60件の順に多かった。