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統合ID認証で商品ライフサイクル情報を一元管理

凸版印刷の新サービス、加速する物流ID活用に対応

2016年9月13日 (火)

サービス・商品商品の製造・物流・保管から販売までのライフサイクル管理や真贋判定、ユーザー登録、キャンペーン応募など顧客コミュニケーション情報を一元管理することが可能なクラウド型統合ID認証サービスが今月中旬から利用できるようになる。

凸版印刷は13日、商品のライフサイクルを一元管理するクラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX」(アイディー・ネックス)の提供を9月中旬から開始すると発表した。

凸版印刷の新サービス、加速する物流ID活用に対応

▲「ID-NEX」の構成イメージ(以下、出所:凸版印刷)

同社のセキュリティ技術、ICT技術のノウハウを活用し、商品のライフサイクルをトータル管理できる統合ID認証サービスとして、ID管理だけでなく循環資材管理サービスや真贋判定サービス、顧客満足度向上の施策などのためのアプリケーションを標準装備。

凸版印刷の新サービス、加速する物流ID活用に対応

▲「ID-NEX」を用いた真贋判定のサービスイメージ。商品のIDをスマートフォンで読み取るだけで真贋判定ができる

クラウドの形態で提供し、企業は個別のアプリケーションやシステムを開発せず初期コストや導入負荷を抑えて利用できる。具体的には、任意に生成したIDをICタグやQRコードで商品に貼付し、それをスマートフォンなどで読み取るだけでクラウドサーバ上に情報を蓄積する。

インダストリー4.0やIoTへの注目が高まるなか、産業界や物流業界ではICタグを用いた工程管理や省人化など、生産・供給活動の自動化・最適化への動きが加速。特に物流業界では循環資材管理や食品のトレーサビリティ管理、商品のキャンペーン応募などで、個体IDを用いたサービスが展開されているが、個別に構築されたIDやシステムとなっていることが多く、商品のライフサイクルを一元管理する仕組みをどう構築していくかが課題になっている。

凸版印刷のID-NEXは、こうした課題に対応してフェーズごとに個別管理していた商品のライフサイクルをトータル管理する環境に作り変えるものとなる。同社は月額利用料9.9万円からの同サービスを流通・メーカーの商品管理サービスとして拡販し、20年に関連受注を含めて20億円の売上を目指す。