凸版印刷が1枚5円のICタグ開発、9月中旬から提供

話題凸版印刷は11日、流通店舗向けに商品情報を管理する低価格ICタグ「SMARTICS-U」（スマーティクスU）を開発し、1枚5円の低価格で提供すると発表した。

これまで提供してきたクラウド型統合ID認証サービス「ID-NEX」（IDネックス）と組み合わせ、商品トレーサビリティ管理サービスとして9月中旬から提供を開始する。

スマーティクスUは、IDネックスと組み合わせることで、店頭での在庫管理、個品レベルでの商品トレーサビリティ、棚卸し作業の効率化など商品のライフサイクルをトータルに管理できるほか、循環資材管理や真贋判定、顧客満足度向上などのアプリケーションも標準装備する。

金融・証券、ICカード製造・発行などで培った認証ノウハウと、ICタグ製品の開発で蓄積した設計ノウハウ、グローバルな製造・発行・供給体制を組み合わせ、ICタグのコストを抑えた。

今後はICタグを商品製造工程から貼り付ける「ソースタギング」向けの関連機器を含め、流通・メーカーの商品管理サービスとして拡販。2020年に関連受注を合わせて20億円の売上を目指す。

■「SMARTICS-U」の仕様例
周波数帯：UHF帯（920MHz）
通信規格：EPCグローバル・クラス1ジェネレーション2準拠
形状：ラベル形状
寸法：20ミリ×76ミリ（カスタマイズ可）
通信距離：8メートル（据置型1Wリーダ使用の場合。使用環境・機器により異なる）
価格：5円台（※ロット1億枚の場合）