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豊田通商、トラック隊列走行の実証事業に着手

2016年9月13日 (火)

話題国内初の自動運転技術を活用したトラックの隊列走行実証プロジェクトが動き出した。豊田通商が10社程度の物流企業や自動車メーカーの協力を得て、国からの受託事業として8月半ばに着手したもので、2018年3月までにトラック隊列走行の技術開発、実証実験、事業化の検討を行う。

豊田通商、トラック隊列走行の実証事業に着手

▲トラック隊列走行の実証風景(新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDO/エネルギーITS推進事業/2012年度)

海外では欧米を中心にトラックの自動運転や隊列走行の実験が進んでおり、日本では豊田通商の受託事業が2012年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が行った実証実験に続くものとなる。

同社は2015年にシンガポール科学技術研究庁、デンソーと3者で自動運転の要素技術情報の共有や事業化の検討を行う覚書を取り交わしており、経済産業省が公募したスマートモビリティシステム研究開発・実証事業のうち「トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」に提案し、受託が決まった。

現時点で同社は具体的な実験スケジュールや内容を明らかにしていないが、最終的には事業化に向けた課題の抽出や対策の検討を行い、物流業界で深刻化する人手不足の改善や省エネルギー化につなげる。