JFEエンジ、ミャンマーの合弁会社が2回目の工場拡張

拠点・施設JFEエンジニアリングは7日、ミャンマー建設省との合弁で設立した「J&Mスチールソリューションズ」（ヤンゴン市）が同市タケタ地区の鋼構造物製作工場を拡張すると発表した。5月に完了した工場拡張に続き、2回目の拡張。

今回の拡張では、用地を6万5000平方メートルから9万5000平方メートルに広げ、鋼材や部材の保管ヤードを整備する。また、2500平方メートルの建屋を新設し、需要が見込まれる建材や橋梁の合成床版など主に形鋼を用いた鋼構造物を製品ラインアップに追加する。5月の工場拡張時に配置した高耐久性仕の防食を行う塗装設備に湿度制御機能を追加することで、塗装作業を最適な環境下で行い、拡大するODA案件に対応する。

J&Mスチールソリューションズは、ことし5月に年産1万トンから2万トンに拡大する工場拡張を行ったが、フル稼働の状況が続いていた。一方、ミャンマーではヤンゴン市を中心に都市開発が急速に進んでおり、大型建造物のさらなる建設が見込まれているほか、周辺諸国でODA案件などの「高品質な橋梁」需要の拡大も見込まれていることから、2017年3月末までに工場の生産能力を年産2万トンから3万トンに拡大することにした。