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日豪、水素サプライチェーン構築へプロジェクト本格始動

2017年1月12日 (木)
日豪、水素サプライチェーン構築へプロジェクト本格始動
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行政・団体国土交通省は12日、日豪でかねてから進めていた水素サプライチェーン構築に向けたプロジェクトが本格的に動き出した、と発表した。

これまで、水素社会を見据え、グローバルなCO2フリー水素サプライチェーン構築・商用化に向け、豪州で採掘される未利用資源の一つ「褐炭」を原料として水素を製造し、専用タンカーで日本に輸送するプロジェクトを進めていた。

国土交通省では、このためのタンカーの建造に先んじて、所要の安全基準について豪州側と協議を行ってきたが、11日に豪キャンベラで協議を終了し、建造着手の準備を整えた。これにより、水素サプライチェーン構築に向けたプロジェクトが本格的に動き出した。

日豪、水素サプライチェーン構築へプロジェクト本格始動水素を日本に大量輸送することのできる液化水素タンカーの建造・就航に先立って、輸送用タンクの構造などを定めた安全基準が必要になるため、日豪海事当局間で協力して液化水素タンカーの安全基準を検討し、国際海事機関(IMO)に共同提案した。

同基準は、昨年11月にIMOで暫定的な安全基準として採択されたが、この基準は実際の運送を前に、関係当局間でその適用を確認することが必要とされている。

(画像:技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構)