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商船三井、フィリピン新人船員教育訓練最後の卒業式

2018年3月16日 (金)

▲フィリピン大統領府 Executive Secretary Salvador C. Medialdea氏(左から2人目)、Development Bank of the Philippines, Vice President Lutgarda C. Baquiran-Peralta氏(中央)、商船三井会長・武藤光一氏(右から2人目)

ロジスティクス商船三井は16日、フィリピンで新人船員教育訓練「職員候補生プログラム」最後となる7期生の卒業式を行ったと発表した。

同社では、船舶運航での高い安全水準を支える船員の育成を目的とした「職員候補生プログラム」を導入しており、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年次の学生を対象に、同社訓練施設「Magsaysay Institute of Shipping」(MIS)で教育・訓練を実施してきた。

今回、87人の職員候補である第7期生が座学課程を修了したことから、卒業式を行った。式典には、フィリピン大統領府Executive SecretaryのSalvador C. Medialdea氏をはじめ、Development Bank of the Philippines, Senior Vice-PresidentのLutgarda C. Baquiran-Peralta氏、商船三井会長・武藤光一氏、取締役専務執行役員・高橋静夫氏、常務執行役員氏加藤雅徳らが出席した。

式典では武藤会長から卒業生へ、「MISの卒業生であることを誇りに思ってほしい。船員となれば安全運航への責任が重くのしかかるだろう。そのような時こそMISで培った知識・技能をいかんなく発揮してほしい」とメッセージを伝えた。

このプログラムは、フィリピン政府の推進する「Academe-Industry Linkage Program」のもと、大学教育相当として認可されたプログラム。選抜された学生は、大学教育課程の後半2年間を同社教育施設や運航船舶で教育を受ける。卒業生は今後、同社の居室増設訓練船15隻や運航船での乗船訓練を経て、船員として採用される。

これまで700人以上の船員を輩出してきた同プログラムはことしで最後となる。現在開校に向けて準備を進めている同社自営の商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy」は、これまでの実績と知見をもとに、これを発展的に拡張し、さらに高い水準の船員を安定的に育成する。