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資生堂、国内生産再編、ベトナムを主力化

2013年2月1日 (金)

拠点・施設資生堂は1月31日、事業構造改革の一環として、生産・研究開発拠点の再編を実施すると発表した。

「市場と同程度の売上成長でも着実に利益を拡大していける高収益構造の確立」に向け、(1)生産・研究開発拠点の再編(2)人材・人件費マネジメントの強化(3)グローバル規模の機能統合――の3テーマに分けて改革を進める。

このうち生産・研究開発拠点の再編では、原価低減と価値創り強化の両面を実現するため、グローバルレベルでサプライチェーン改革に取り組む。

具体的には、国内の4生産拠点(久喜工場、鎌倉工場、掛川工場、大阪工場)のうち鎌倉工場を閉鎖し、同工場で生産する製品を掛川工場、大阪工場、ベトナム工場に振り分ける。鎌倉工場は来年12月に生産を停止し、2015年3月に閉鎖する。

さらに、ベトナム工場を日本・ASEAN向け中低価格帯スキンケアの主力工場としていく方針とし、鎌倉工場以外の国内工場からも中低価格帯のスキンケアなどの生産を移管。国内外の生産拠点でそれぞれの強みを活かしながら、安定的・効率的な生産体制を構築する。

ベトナム工場では、この生産体制の構築に向け、新たな工場棟の建設と既存棟の能力増強を行う。同工場は2010年に稼働を開始し、ハード面・ソフト面ともに化粧品製造の国際規格に準拠したインフラを備える最新鋭の工場。

また、新横浜と金沢八景の2拠点で行っている研究開発については、金沢八景を閉鎖して新横浜に基礎基盤研究と製品開発研究の機能を集約する。5月に新横浜への移転を開始し、9月をメドに金沢八景の拠点を閉鎖する。

■閉鎖する鎌倉工場の概要
所在地:神奈川県鎌倉市岩瀬1-2-3
主な生産品目:化粧水、乳液、美容液、クリームなどのスキンケア製品、口紅
生産数量:年間約1億個(現品5800万個、見本4200万個)
主な生産移管先

■鎌倉工場の位置
[googlemap lat=”35.356299″ lng=”139.538154″ align=”undefined” width=”440px” height=”240px” zoom=”10″ type=”G_NORMAL_MAP”]神奈川県鎌倉市岩瀬1丁目2−3[/googlemap]