ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

メディセオ、東京都心に医薬品物流拠点を開設

2013年7月5日 (金)
東京FLCの外観

東京FLCの外観

メディカルメディパルホールディングスは5日、子会社のメディセオが、医療用医薬品や診療材料などを供給する新たな物流拠点として「東京中央FLC(フロント・ロジスティクス・センター)」を6日に竣工すると発表した。

同社は「安全、安心、低コストを追求した新しい流通体制」を構築するため、高機能物流センターとしてALC(エリア・ロジスティクス・センター)の全国拡大を段階的に進めており、「超・都市型物流センター」として東京中央FLCを開設するもの。

東京中央FLCは、医療機関や調剤薬局が密集するエリアで、豊富な在庫をそろえ、顧客の利便性を追求したさまざまな物流サービスを提供するとともに、環境や道路事情に配慮した効率的な配送を目指す。

メディセオでは現在、全国6か所でALCを稼働させており、ALC固有の「欠品を起こさない在庫」「分割販売」「効率的・時間を創出する検品」などの物流サービスを提供している。

災害などの有事にも「とめない物流」を掲げ、自家発電装置や一部免震システムを設置し、医薬品供給ニーズに対応しているが、東京中央FLCの開設によって、東京都心の顧客にもこうしたサービスを提供する。

超小型モビリティによる配送

超小型モビリティによる配送

都心での配送業務であることを考慮し、配送手段としてバイク、超小型電動モビリティ、軽自動車を効果的に活用していく。医薬品などの配送にかかる時間効率、納品精度を高めるとともに、環境や周辺の道路事情に配慮した配送体制を確立する。

具体的には、4000軒の医療機関や調剤薬局が密集する都心エリアで、「お得意様別梱包」による定時・直接配送を行い、いつ配達できるのかを明確にするとともに、配達までのリードタイムの短縮を図り、確実な物流を掲げる。また、品揃え率99.8%の豊富な在庫をもつことで、注文に対して「ほぼ品切れを起さない、安心の物流」を実現する。

■東京中央FLCの概要
名称:メディセオ「東京中央FLC」
所在地:東京都千代田区外神田3-3-6
敷地面積:800平方メートル(242坪)
建築面積:711平方メートル(215坪)
延床面積:5022平方メートル(1519坪)
構造:鉄骨造、地下1階・地上7階建
設備投資額:23億円(土地4.4億円、建物・設備など18.8億円)
カバーエリア:東京都(千代田区、中央区、港区、文京区、台東区、墨田区、江東区、荒川区)
出荷金額:稼働当初年間500億円
稼働時期:2013年9月