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日販、客注品取り寄せの手数料を値下げ

2013年12月10日 (火)

荷主日本出版販売(日販、東京都千代田区)は10日、客注品の取り寄せサービス「本の超特Q!クイックブック」の利用手数料を20日から値下げすると発表した。書店の負担を軽減し、サービスを使いやすくする狙い。

本の超特Q!クイックブックは、2009年12月にスタートした客注品の取り寄せサービスで、日販の標準SAシステム「NOCS7」で簡便に注文ができる仕組み。

発注時の着荷予定日確約、全工程で優先処理による最速出荷、受注から出荷までのトレーサビリティを可能とする機能などを備えている。

同サービスはこれまで、11年9月に「雑誌バックナンバーサービス」、ことし3月には宅配送品サービス「スーパークイックブック」を開始するなど、書店のニーズに合わせてサービスを拡充し、加盟店は3500軒に拡大。当初一日1万冊だった注文冊数が、現在は2万冊と2倍にまで増加した。

一方で、書店からは「手数料を安くして欲しい」という要望があり、こうした声に対応するため、1冊につき「本体価格の5%+20円」であった手数料を、「本体価格の3%+20円」へ値下げする。

また、宅配送品サービスも20日から14年1月10日までの注文を対象に、通常30冊ごと250円の宅配手数料を、半額の125円に値下げする。

同社は「今年度の年末年始は、例年より出版物配送の停止期間が長いため、日曜・祝日も含めて期間中の店着を可能とするスーパークイックブックをより利用しやすくすることで、年末年始の商品確保をバックアップする」としている。