東芝、京浜事業所に開発・海外支援拠点を開設

荷主東芝は6日、発電システム事業の主要製造拠点に位置付けている京浜事業所（横浜市鶴見区）の敷地内で「グローバルエンジニアリング・製造センター」が完成し、稼働を開始したと発表した。

新センターは、火力・水力・再生可能エネルギーなどのエネルギー関連機器の開発・設計を通して発電システム事業に取り組む「グローバルエンジニアリングセンター」と、海外拠点にものづくりを指導・支援する「グローバル製造センター」の機能を併せ持ち、エネルギー事業の中核拠点としての役割を担う。

新センターには、最先端のICT環境のもと、エンジニアリング、製造、調達などの機能を集約。これにより、国内外拠点とのコラボレーション、コミュニケーションを促進し、エンジニアリングの品質や生産のスピードの向上を図る。

建物には免震構造を採用したほか、津波を考慮した高床設置の非常電源を設置し事業の継続性（BCP）を強化。最新のBEMSや省エネ設備を導入することで、エネルギー使用量を2014年度目標で12年度比33％削減する。横浜市の建築物環境配慮評価認証制度（CASBEE横浜）で最高位のSランクの認定を獲得した。

スマートコミュニティ事業の中核拠点「スマートコミュニティセンター」（川崎市）、インドで発電システムの製造から保守・サービスまで一貫して手掛ける「東芝ジェイエスダブリュー・パワーシステム社」など、国内外の拠点と新センターとの連携を深め、発電事業のグローバル展開を加速する。

■新センターの概要
所在地：東芝京浜事業所（横浜市鶴見区末広町二丁目4番地）
建物構造：鉄骨造5階建（建屋免震構造）
延床面積：2万2388平方メートル
収容人数：1500人
着工：2012年12月
竣工：2013年12月11日
稼働開始：2014年2月6日