話題SBSホールディングスは10日、子会社のティーエルロジコムが日本レコードセンター(神奈川県厚木市)の株式を取得することについて、JVC・ケンウッド・ホールディングスグループの日本ビクターとの間で、株式譲渡に関する基本合意書を締結することを決めた。3月に株式譲渡契約を締結し、4月の株式譲渡を目指す。
日本レコードセンターは、JVCケンウッドグループのビクターエンタテインメント、テイチクエンタテインメントなど業界各社を主要顧客とする音楽・映像媒体の保管管理、配送に特化した日本ビクターの物流子会社。
ティーエルロジコムは、昨年4月にJVCケンウッドグループからビクターロジスティクス(現VLロジネット)を取得し、3PLビジネスの拡大に弾みをつけた。日本レコードセンターの株式を譲り受けることで、音楽・映像媒体の物流を一括受託する3PL業務を新たに加えるとともに、多品種少量商品の在庫、ピッキング、管理、追跡システムなどのノウハウを得ることが可能になる。
また、現在、日本レコードセンターが外注している配送業務をティーエルロジコムで吸収するほか、SBSグループが保有する物流センターとの最適化といったシナジー効果の発揮も見込む。
日本レコードセンターの株主構成は現在、日本ビクター55.98%、ビクターエンタテインメント(日本ビクター子会社)30.37%、テイチクエンタテインメント(日本ビクター子会社)12.19%となっており、ティーエルロジコムは全株式の98.54%に当たる3社保有株式全部の取得に向けて、日本ビクターと協議する。最終合意に向け、今後は取得価額などの協議を進める。
ティーエルロジコムは、「全方位の物流機能を有する3PL企業集団」を目指すSBSグループの主要物流会社で、食品からアパレル、工業製品、原材料などの保管、管理、流通加工、輸送から3PLまで顧客の多様な物流ニーズに対応する総合物流企業。