荷主三菱ガス化学(東京都千代田区)、国華産業(東京都港区)、阪神内燃機工業(神戸市中央区)は25日、メタノール専焼主機関を搭載したケミカルタンカー「国隆丸」が竣工し、初回のメタノールバンカリング(船舶への燃料供給)を実施したと発表した。国隆丸は三菱ガス化学が傭船し、国内のメタノール輸送を主軸としながら、メタノール燃料供給船としても運用する予定だ。
国隆丸は国華産業が発注し、興亜産業が建造した。阪神内燃機工業製の主機関「LA28MRG」を搭載する。総トン数は498トン、載貨重量トン数は1223トン。国華産業にとって初のメタノール専焼船となる。

▲木江港でのメタノールバンカリングの模様(出所:三菱ガス化学)
初回の燃料供給は24日に木江港で実施した。三菱ガス化学の新潟工場で生産した、マスバランス方式によりバイオマス特性を割り当てた国産メタノールも一部供給し、国隆丸の運航燃料として使用する。
同船の建造事業は、環境省が国土交通省と連携して公募した「令和6年度海事分野における脱炭素化促進事業」のうち、LNG・メタノール燃料システムなどの導入支援事業に採択されている。メタノール燃料の使用により、重油を燃料とする船舶と比べて17.5%のCO2排出削減を見込む。3社は今後、同船の運航を通じてメタノール燃料の普及拡大と供給体制の構築に取り組む。
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