産業・一般富士ソフト(横浜市中区)とサイバネットシステム(東京都千代田区)は9月29日、設計から製造、設備運用、データ活用までを一貫して支援する「スマート工場オファリング」を体系化し、本格展開すると発表した。両社の技術を組み合わせ、人手不足や技能継承、工程間のデータ分断といった製造業の課題に対応する。
オファリングは「設計・生産準備のデジタル化」「製造実行・現場管理の高度化」「設備・製造工程の自動化」「データ統合・活用」の4領域で構成する。設計領域に強みを持つサイバネットと、組込・制御、ロボットシステムの構築、製造実行システム(MES)などを手がける富士ソフトが連携する。
製造実行・現場管理では、生産ラインやロボットの動作を仮想空間で事前に検証し、その結果を実際の設備やロボットに反映する。現場のデータを仮想空間に戻し、生産環境の継続的な改善につなげる。設備・製造工程の自動化では、既存設備にセンサーや制御機器、ソフトウェアを追加する改修にも対応し、稼働ロスの可視化やトレーサビリティーの向上を支援する。
富士ソフトは10月13日から、ロボットメーカーや商社と連携し、フィジカルAIのスタートパッケージを取り扱う。ロボットに加えてAIやソフトウェア、ハードウェアなどを一体で提供し、導入前の評価から実証、本番実装、他の生産ラインや拠点への展開まで支援する。
同社は、現場の状況を理解して最適な動作を判断し、ロボットや設備を自律的に制御するフィジカルAIの社会実装も進める。富士ソフトグループは将来的に、フィジカルAIが自律的に最適化する工場の実現を目指す。
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