サービス・商品三菱電機は3日、”フォークリフトに道を譲る”などの協調動作を少ないデータで効率的に学習するAIを開発し、自動搬送ロボットや自動運転車などへの搭載を目指すと発表した。
同社の「人と協調するAI」は、人が行った協調動作の操作データをもとに、シミュレーター上でみずから試行錯誤し、人が操作しているかのような協調動作を身につけるもので、実験では従来の機械学習と比べ10分の1の見本操作データで同等以上の学習効果を確認した。
これを物流倉庫内の自動搬送ロボットに搭載すると、これまではロボット側が作業効率を優先し、人が操作するフォークリフトと”お見合い”していた場面でも、フォークリフトに道を譲る動作が可能となる。こうした協調動作により、同社が行ったシミュレーション実験では、人とロボットが混在する現場の作業効率が従来比30%向上したという。