調査・データシーオス(東京都渋谷区)は1日、ホワイトペーパー「稼働後に運用が元に戻らないためのシステム刷新の進め方」を9月に公開したと発表した。基幹システムやWMS(倉庫管理システム)、TMS(輸配送管理システム)の刷新を検討する企業に向け、新システムの稼働後に現場がExcelや手作業の運用へ戻る構造と、生成AIを活用した要件定義の進め方を解説する。
同社は、VIP顧客向けの梱包手順や、EC(電子商取引)向けと卸売向けで異なる検品ルールなど、現場の暗黙知や物理的制約が要件定義の過程で抜け落ちることを指摘。システムに入らない情報をExcelで管理する「裏運用」が定着する構造と、人間のヒアリングだけで暗黙知を把握することの限界を整理した。
生成AIの活用については、非定型情報を横断して構造化する方法を紹介する。分厚い仕様書ではなく、モックアップ画面で合意形成を進める手法も解説した。
また、ブラックボックス化した現行仕様をそのままAIで移すことの危うさを取り上げ、投資判断の場でパートナーに確認すべき2つの基準を示している。
対象は、システム刷新を検討する経営層や情報システム、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進、SCM・ロジスティクス部門など。過去の刷新でシステムが現場に定着しなかった企業や、追加開発がかさんでいる企業などを想定している。執筆は、同社取締役CCSO兼テクノロジーサービス事業部長の今井義徳氏が担当した。
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