国際DPワールド(UAE)は1日、カナダ・バンクーバー港のコンテナターミナル「Centerm」で進めた拡張事業により、ターミナル処理能力が65%増加したと発表した。ブリティッシュコロンビア州海事雇用者協会向けにKPMGがまとめた報告書で、設備投資と港湾労働力の拡大が並行して進んだ事例として取り上げられた。
DPワールドは10年にわたり、Centerm拡張事業に6億カナダドルを投じた。岸壁を75メートル延伸したほか、構内鉄道の拡張、自動化ゲート、計画システムの高度化、遠隔操作に対応した半自動化設備などを導入した。
その結果、ターミナルの年間処理能力は90万TEUから150万TEUへ拡大。敷地面積の増加は15%にとどまった。一方、港湾労働者の給与支払い対象時間は2019年の83万5000時間から25年には132万8000時間へ59%増え、現場監督者の人数も拡張後に75%増加した。
報告書によると、カナダ西岸港湾全体の労働者数も09年の5100人から25年には8700人へ71%増加した。10年以降の人材育成・技能向上への投資額は3億7700万カナダドルに達したとしている。
DPワールドは、港湾容量の拡大と自動化・デジタル化を進める一方、技能訓練や安全対策への投資も継続することで、処理能力と雇用の双方を拡大できるとしている。
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