ロジスティクスAPT(アプト、千葉市美浜区)と両備システムズ(岡山市北区)は7日、物流現場の自動化設備と情報システムを一元制御する仕組みを公開した。研究開発拠点兼ショールーム「KocoLabo」(ココラボ)で見学会を開催し、情報の流れと物理的なモノの流れを一気通貫でつなぐ次世代の物流網を提示した。両備システムズは7月末にアプトを完全子会社化しており、両社の連携を本格化させる。
会場のココラボで、国産3Dロボット自動倉庫「Hive」(ハイブ)の稼働を紹介した。Hiveはシャトルと制御システムを自社で開発し、周辺設備に品質の高い海外製品を組み合わせてコストと信頼性を両立させた。メーカーが異なる複数の設備を統合制御する「TUNAGERU Integration」(ツナゲル・インテグレーション)の実動も交えた。
説明に立ったアプト執行役員ソリューション営業本部長の栗原勇人氏は、過去に海外機器を導入した際、文化の違いや仕様変更に苦しんだ経験に言及した。多額の損失を出した教訓を機に、強固な自社制御技術の確立へ舵を切った経緯を語った。

▲APTの栗原勇人 執行役員 ソリューション営業本部長
質疑応答でトラック運転手の労働規制に端を発する2024年問題への対応を問う声に対し、栗原氏は施設戦略からの支援を強調した。単純な作業時間削減にとどまらず、両備グループが持つ不動産網と連携して倉庫の改修や拠点の見直しを提示する。
地価高騰を背景に在庫保管拠点と仕分け拠点を分ける2拠点構想を実現し、トラックの荷待ちを発生させるバース不足を施設面から解消に導く。システム構築から保守までを一括で請け負う両社の体制は、改正物流総合効率化法を背景にCLO(物流統括管理者)を置く経営トップ層の迅速な意思決定を後押しする。
アプトは両備システムズとのシナジー効果で国内事業をさらに押し上げる。顧客基盤が手薄だった関西以西の開拓に両備グループのネットワークを最大限に活用する方針だ。
国内の基盤を強固にする傍ら、タイを中心とする海外市場にも目を向ける。現地で普及する海外製設備の制御部分をアプトの自社システムに置き換え、海外の自動化需要も取り込む構えだ。

▲国産3Dロボットの自動倉庫 Hive
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