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日本郵便、国際郵便値上げへ越境EC支援も強化

2026年10月9日 (金)

ロジスティクス日本郵便は9日、国際郵便料金などを2027年2月1日から改定すると発表した。世界的な物価上昇や原油価格の高騰、継続的な円安により国際輸送費用などが大幅に上昇していることが要因だ。同社はこれまで業務効率化や生産性向上に取り組んできたが、自助努力のみで吸収する限界に達したため、将来にわたる安定的なサービス提供に向けて値上げに踏み切った。

料金改定の対象は、EMS(国際スピード郵便)や小包郵便物、通常郵便物など。EMSは全地帯、全重量帯で料金を引き上げるほか、6キロ以下の重量区分を小包と同じ1キロ刻みに変更する。

料金改定の一方で、越境EC(電子商取引)事業者の支援は強化する。低料金かつ追跡可能な小口配送サービスへの需要が高まっていることから、小型包装物である「国際エアパケット」の料金割引を27年度中に新設する予定だ。国際宅配便「ゆうグローバルエクスプレス」でも新たな配送サービスを開始し、越境EC事業の成長と市場の発展に資する新商品やサービスを拡充していく。

同日の記者説明会で担当者は、国際エアパケットの具体的な取扱量については回答を控えたものの、「本年6月に取扱地域を全世界へ拡大した。EMSや小包よりも低料金で追跡機能があるため、取扱件数が非常に伸びている」と明かした。割引の具体的な数字は最終検討中で、確定次第案内するという。これまでの料金改定はEMSと小包郵便物が22年6月、通常郵便物が23年10月に実施されており、今回3-4年ぶりの値上げとなる。

なお、同社は同日、国内向けの現金書留用封筒の仕様変更と価格改定も発表した。利用者の声と物価、人件費の上昇によるコスト増を踏まえ、27年4月1日から現金封筒と大型現金封筒の価格を21円から30円に引き上げる。現金封筒は縦197ミリ×横119ミリから縦235ミリ×横120ミリの長形3号サイズに、大型現金封筒は縦215ミリ×横142ミリから縦240ミリ×横190ミリの角形5号サイズに拡大する。

封筒の色も従来の茶色から、一般的な茶封筒に近い黄色へ変更する。現行品は27年3月31日で販売を終了するが、4月1日以降も引き続き使用できる。新しい封筒は全国の郵便局などで販売し、現金を送る際には封筒代とは別に郵便料金と現金書留料が必要となる。

また、法人向けポータルサイト「JP Business Tool Box」において不正な操作を検知し、緊急メンテナンスに伴うサービス停止を実施していることも併せて報告した。

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