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倉庫を最短即日で3D化、AMR走行を事前検証

2026年10月9日 (金)

ロジスティクススペースデータ(東京都港区)は9日、実在する物流倉庫を360度カメラで撮影し、ロボットの走行や搬送作業を検証できる3D仮想空間を最短即日で構築する手法を、国内の倉庫で実証したと発表した。

今回の実証では、倉庫内を撮影した映像から実写に近い3D空間を生成したうえで、床、柱、荷物、壁など、ロボットの走行や作業に関係する物体を3Dモデルとして再構築した。モデル化した物体は119個で、物体同士の接触を計算するための衝突判定を239個設定した。倉庫内の規格パレットの実測値と照合した結果、縮尺誤差は約±1%だった。撮影で確認できず推定で補った部分についても、実測に基づく形状と区別して記録した。

▲仮想空間でロボットを動かすイメージ(出所:スペースデータ)

構築した仮想空間では、AMR(自律走行搬送ロボット)やフォークリフトを動かし、通路幅や柱の位置を踏まえた走行経路、床置き荷物との干渉などを確認した。さらに、フォークリフトやロボットアームによる荷物の持ち上げ・置き下ろしや、複数台を同時稼働させた場合のすれ違いや待ちの発生箇所なども検証できる。実際の寸法と衝突判定を持つ空間を使い、ロボット導入前に走行経路や配置、必要台数などを確認する。

同手法は、同社が10月1日に提供を開始したロボットの現場実装基盤「RobotBrain」(ロボットブレイン)の導入前検証に活用する。RobotBrainは、仮想空間で検証した機種や台数、配置、制御、安全条件を実機へ反映し、現場で取得した走行・作業・異常などの実測データを再び仮想空間へ戻して更新する仕組み。今回の手法は、現場を仮想空間に取り込む「Real to Sim」の入口に位置付ける。

今後は工場での検証や人型ロボットのシミュレーションにも対象を広げる。撮影映像に加え、点群や図面など現場ごとに異なるデータから仮想空間を構築する手法を整備し、RobotBrainの導入前検証における標準的な手順として確立する方針だ。

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