環境・CSR日本郵船は9日、瀬戸内海で大型ばら積み船が座礁し、燃料油が流出する重大事故を想定した対応訓練を9月30日に実施したと発表した。国土交通省海事局、第六管区海上保安本部、日本船主協会などの協力を得て、事故発生直後の初動対応から油濁防除、関係機関との連携、情報発信までを終日にわたり確認した。

▲事故対策本部の様子(出所:日本郵船)
訓練は、同社が保有・運航し、グループのNYKバルクシップパートナーズ(NBSP)が船舶管理を担う大型ばら積み船を対象とした。想定した船舶は全長300メートル、総トン数10万トン。香川県沖の瀬戸内海を航行中に操舵装置に不具合が発生して制御不能となり、浅瀬に座礁した結果、燃料油タンクが損傷して油が船外へ流出するというシナリオだ。
訓練では、NBSPから事故発生の連絡を受けた後、関係者間で情報を共有し、日本郵船が直ちに事故対策本部を設置した。本船の安全確保と並行して、油濁防除に必要な関係先を手配し、事故状況の変化に応じた対応手順や関係機関との連携を確認した。
また、事故の進展に合わせてプレスリリースを順次配信し、模擬記者会見も実施した。現場での事故対応に加え、事故発生時の情報発信や記者会見への対応も訓練した。
今回の訓練は、安全推進キャンペーン「Beyond Naka-no-Se」の一環。同キャンペーンは、1997年7月2日に東京湾中ノ瀬で発生した原油タンカー「ダイヤモンドグレース」の原油流出事故を教訓とする安全活動を発展させたもの。日本郵船は重大事故対応訓練や訪船などを通じ、役員・社員やパートナー企業とともに安全運航の重要性を確認している。
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