調査・データ海運調査会社シー・インテリジェンス(デンマーク)は8日、中東情勢の混乱を受けてコンテナ船社が航路網を大幅に組み替えた結果、影響地域の港湾で定期船の接続性が低下する一方、周辺地域の港湾では接続性が高まっているとの分析を公表した。UNCTAD(国連貿易開発会議)の港湾定期船接続性指数を用い、2026年7-9月期と危機前の水準を比較した。
紅海危機では、ジブラルタル海峡経由で中部・東部地中海へ向かう航路の所要時間が伸びたため、船社はアフリカ西岸での中継拠点を南下させた。これにより西アフリカの港湾で接続性が上昇したほか、ナミビアのウォルビスベイ港は、アジア-欧州航路で混雑する南アフリカのダーバン港に代わる拠点となった。
ホルムズ海峡閉鎖の影響では、オマーン湾沿岸の港湾が大きく伸び、危機前比でドゥクム港が213%増、ホール・ファッカン港が188%増となった。東アフリカやインド亜大陸の港湾も、紛争地域を回避する貨物の中継拠点となり、ダルエスサラーム港やハンバントタ港で接続性が上昇した。
シー・インテリジェンスは、地政学的な混乱が単に寄港地を減らすのではなく、代替港への貨物シフトと航路網の再編を促していると分析している。
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