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トールエクスプレスジャパンの事例を掲載

経産省、海外企業との資本提携事例集を公表

2014年4月7日 (月)

行政・団体経済産業省は7日、海外事業者と資本提携を行うことで成功している日本の中堅・中小企業の事例を収集し、投資提携で得られたメリットや知っておくべきリスクを掲載した「海外事業者との投資提携事例集」を作成・公表した。

運輸・物流分野では、スイスポートジャパン(空港グランドハンドリング事業)とトールエクスプレスジャパン(旧フットワークエクスプレス)の事例を掲載。

スイスポートジャパンは「顧客である海外航空会社の日本国内ビジネスで、海外事業者の持つブランド力を生かすことで国内取引企業数を増やした」として、国内販路の拡大につなげた。

また、トールエクスプレスジャパンは、豊富な資金力を持つトール・ホールディングスと資本提携することで設備投資を積極化し、従業員のモチベーション向上や経営管理手法の高度化を実現。具体的には、統一的な安全点検によって荷物運搬やトラック整備にかかる時間を短縮し、配送スピードの向上につなげた。各国でトールグループが蓄積した経験に基づき、トールの安全管理手法を導入し、従業員のモチベーション向上と適切な人員配置によってコストを削減した。

この事例では、成功要因となったポイントとして「明確な投資(資本)提携の目的設定」と「段階的な投資(資本)提携プロセス」を挙げている。トール側は、旧フットワークエクスプレスを足掛かりにして市場規模の大きい日本進出を見込み、旧フットワーク側は、今後の事業方針を模索していたことから、双方のニーズが一致。また、トールは取引先や従業員などへの影響を抑えるため、すぐにブランドを変更するのではなく、資本提携から3年間の期間をおいて社名を変更した。

■「海外事業者との投資提携事例集~協業で未来を拓く~」
https://www.logi-today.com/wp-content/uploads/2014/04/d3777c721d3753123a7a7dfefc7eb0ed.pdf