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衛星環境良好なら認識可能、市街地での測位に課題も

車線認識の実現目指す走行支援プロジェクトで報告会

2014年4月24日 (木)

調査・データ車線認識の実現目指す走行支援プロジェクトで報告会アイサンテクノロジーは23日、道路情報のモデル化による走行支援の研究開発で成果報告会を開催した。この取り組みは、愛知県の補助を受けて昨年6月から産学連携プロジェクトとして取り組んでいるもので、市販されているカーナビと異なりGNSS衛星測位単独で車線認識まで実現することを目指している。

同社は準天頂衛星対応受信機に対応した試験用のアンドロイド端末用小型ナビゲーションと分析用ツールを開発し、時速40-50キロの制限速度でGPSと準天頂衛星による補完・補強のみで車線認識走行テストを実施したと報告。

この結果、高層建物のある市街地ではマルチパスの影響が大きく、車線認識の実現まで課題があるとしながらも、郊外では衛星配置が良好な環境下で車線認識走行に成功したと発表。明らかになった課題については「今後、マルチGNSS対応受信機、アンテナの改良などのテストを実施して解決していく」とした。

環境が良好であれば車線認識が可能という成果が確認された一方で、十分な衛星測位環境が得られない状況で課題が明らかになった。